旅の知恵

マレーシアが初めてのひとり海外になったいきさつ

2016/08/03


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「野鳥」誌の広告

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ネイチャー探訪

2名様より承ります。
詳しくは下記の電話番号へお問い合わせ下さい。
当時日本野鳥の会の会員だった私のもとに
届いた会員雑誌「野鳥」誌
1998年9/10月合併号
の広告です。
これを見て、
いずれも6日間なのに、11万から16万円台で
ボルネオに行けるなんて、安い!!

と思いました。

当時は、ボルネオという言葉は
知っておりましたが、
アフリカか、ガラパゴスか
どっか遠いところで
50万円くらいかかると、
勝手に思い込んでおりましたので
ビックリです。
秘島、熱帯雨林、気温や湿度、
蚊に対する注意書き、
観光地らしい施設の見学は
なにも書いてない、
しかも日本語ガイドとなっている
コース2に妙にそそられました。

コース2の内容

秘島ボルネオ レインフォレストロッジに泊まる

原生林と自然保護区ダナンバレー&コタキナバル 6日間

[みどころ]
●ダナンバレー自然保護区で野生動物や野鳥を求めて原生林探索
気温は22~30度、湿度は72~94%、熱帯雨林満喫!
※白いブカブカの長袖シャツは蚊よけになるそうです。
夕方の蚊に気をつけてください。

■東京発着  [毎週月・水・木・土曜日出発]
■最小催行人員:2名 ■ガイド:日本語・英語ガイド

¥166,000~

当時はやりだしたエコツアーとか
グリーンツーリズムに
ピッタリの広告です。
さっそく、旅行社に電話してみたところ、
ほかに何か希望はないか、
と聞かれたが、
何も知識がないので、
特にないとしか答えようがありません。
2名以上で催行となっているが、
6日間も同行できそうな友人などいないので
ひとりで申し込んでみた。

結果、お一人様料金になり
20万円超えにはなったものの、
行く気は止められません。

数日後、旅行社から
届いたパンフレットで
初めてボルネオがマレーシアにあり、
自分はマレーシアに行くことを
認識しました。
海外なんて、
会社の団体旅行で行った
シンガポールとオーストラリアしか
知らず、
英語も自信はなかったのに、
行くと決めてしまったのです。

出発の日、成田に行ってみたものの
旗を持ったお兄さんかお姉さんが
名簿持って点呼しているのかと
思ったらそれらしい人は
だーれもおりません。

飛行機の時間も迫ってくるので
チェックインしたものの
不安ばっかりです。
コースは
成田⇒クアラルンプール⇒コタキナバル 1泊

翌日
コタキナバル⇒ラハダトゥ⇒ダナンバレー

ボルネオレインフォレストロッジで3泊です。

ダナンバレーへの道  2012.6.30

ダナンバレーへの道  2012.6.30

 

クアラルンプールまで行けば
関空組が来るのかなー?

と思っておりましたら、
クアラルンプールでも
それらしき集団や個人は
だーれもおりません。

だんだん暗くなってきて、
まわりは外国人ばかり、
ますます不安になってきます。
2名以上で催行じゃなかったの?
日本語ガイドは
どーしたの?

クアラルンプールから東マレーシア(ボルネオ島)のコタキナバル
行きの飛行機の出発時間が迫ってきても
だれも日本人は現れません。
ひとりでコタキナバル行きに乗ったのはいいが、
途中ラブワンというところで
飛行機は止まって、
半分以上の乗客が降りてしまい、
不安はさらに高まります。

このときから10回ほど
ボルネオに行ってますが
ラブアンに寄る飛行機は
その後一度もありません。
周りの人にきいてみたら
なんとかコタキナバルという
単語が聞き取れたので
そのまま自分は乗っています。
そんな不安を抱えたまま、
コタキナバルに着いて
空港出口で、
私の名前を書いた紙を持った
オジサンを見たときは、
そりゃーホッとしました。

ホテルに着いたのは23時過ぎ
だったと思います。

コタキナバルまで一人で来た

翌日、ここからは
2名以上日本語ガイドになるのか
と思いきや、
結局一人です。

ボルネオレインフォレストロッジ 1998年12月 ダナンバレー

ボルネオレインフォレストロッジ 1998年12月 ダナンバレー

 

ジャングル歩きのガイドも
私一人に、ガイド一人という
今思えばずいぶん贅沢な
時間を持つことができました。

ガイドは4日間同じ人だったので、
仲良くなって、
持っていった捕虫網で虫を採ってくれたりと
今では考えられないくらいの
サービスをしてくれ、
昔、小学生の頃、
父の田舎で虫取りをして過ごした
夏休みを彷彿させる非常に濃い4日間を
過ごすことができました。
一番の目的だった
当時は世界最大だと思ってた
大きなセミにも会えたし、
世界最大のガにも会えたし、
マレーシアの国蝶であるアカエリトリバネアゲハの
写真も撮れて大満足で
帰ってきたのです。

ボルネオレインフォレストロッジのテラス  2012.6.30 ダナンバレー

ボルネオレインフォレストロッジのテラス  2012.6.30 ダナンバレー

ロッジのテラスで食事をしながら
サルやサイチョウが
ジャングルを移動していくのを
見ることができる。

いわば大きな動物園のなかに
自分が住んでいるような
感覚です。
広告に書いてあった2名以上で催行とか
日本語ガイドはぜんぜんなかったけど、
終始ひとりだったためよけいに
感動が大きかったことと
ひとりでも海外行けるという
大きな自信につながりました。

このことで旅行社にクレームを
つけるという考えは
まったく起こりませんでした。

お一人様料金は部屋だけが
ひとりなのかと思っていたところ、
すべてがお一人様だったのです。

食事も全部セットされており、
わけのわからないメニューで
注文することもなく、
費用も
おカネを使う場所には
ぜんぜんよらないので
旅行社に振り込んだ費用だけで
ほぼ終了です。
日程は次のような5泊6日間でした。

成田⇒クアラルンプール⇒コタキナバル 泊

コタキナバル⇒ラハダトゥ⇒ダナンバレー

ボルネオレインフォレストロッジ3泊

ダナンバレー⇒ラハダトゥ⇒コタキナバル 泊
コタキナバル⇒成田

コタキナバルの街歩きも観光施設も
どこも寄らない「ツアー」でしたが、
非常に満足度の高い旅となりました。
国内でも、自分の旅行スタイルは
いわゆる観光施設に行って
拝観料を払って
お寺や記念館などを見学するよりも
山歩きが主体になっておりましたから
こういう「ツアー」がピッタリだったわけです。
お寺などでは、1度行けば2回行くことは
ほぼないといっていいでしょうが、
こういう旅なら季節を変えたりすれば
出会える動物たちも変わってくるので
同じ場所に何回行っても飽きません。

実際、この場所には3回行っております。

ただ、最近はひとつしかない宿泊施設
ボルネオレインフォレストロッジが
高級リゾート志向になり
値段が上がり過ぎでちょっと高めなのが
残念です。

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